2021年6月12日:「サーバー会社より削除の確認をしたと回答」を追加。
2021年6月7日:「サイトの所有権を主張するための資料が必要」を追加。
ブログの記事がそのままコピーされる被害にあいました。
文章もそのまま、まるパクリされている状態でした。
すぐにできる対処を行ったので、手順を公開します。
もし同じように被害にあわれた方がいらっしゃいましたら、一旦こちらを参考にして手続きをされると良いと思います。
- 今回は個人向けの対処方法です。
- 運営者に問い合わせをして、記事の削除依頼をする。
- Googleへ通報。
- コピーサイトのサーバー会社へ連絡して対処依頼を出す。
- 自分のサイトからの画像参照をブロックする。
コピーされた事が発覚した経緯
ある日、メールで「ピンバックの承認待ち」と連絡がきました。
誰かがリンク貼ってくれたのかな~っと思ってWordpressの管理画面を開くと。。。

念のため、相手のサイトを覗いておこうと思い、URLをクリックしたら、、、
おいおい、これ記事まるまるコピーされてるやん!

本物の記事はこちら→「【コスパがいい】ロジクール G433 ゲーミングヘッドセット」
記事の最後に「引用元」として本物サイトへURLリンクはあるけど、それ以外の内容は全てコピペされた物。
画像もサーバーからの直リンク。
本サイトからは10記事ぐらいコピーされていました。
これは放置できない!
運営者に問い合わせをして、記事の削除依頼をする
問題のサイトに問い合わせ窓口があった場合、まずは運営者に問い合わせをしましょう。
私の場合、該当サイトに問い合わせ窓口が無かったのでです。。。
Googleに権利侵害の通知
Googleへの申し立てフォームより、情報の通知を行います。
記入例を順番に紹介していきます。
連絡先情報の記入
まずは連絡先情報を記入します。

項目 | 内容 |
---|---|
名前(名) | 名前(日本語でも良いと思います) |
名前(姓) | 苗字(日本語でも良いと思います) |
会社名 | 個人の場合は空白 |
自分が代理を務める著作権所有者(本人の場合) | 自分で行う場合は「本人」を選択。「私は、当該コンテンツの著作権所有者です。所有者本人としてこの通知を提出しています。」にチェックを入れておく。 |
自分が代理を務める著作権所有者(代理の場合) | 代理の場合は「自分が代理を務める著作権所有者を追加」を押して、続柄を追加してから選択します。 ※代理の場合、「私は、当該コンテンツの著作権所有者です・・・」のチェックボックスは非表示になります。(チェックボックス非表示の画像参照) |
メール アドレス | メールアドレスの入力 |
国/地域 | 日本を選択(日本以外であれば該当国を選択してください) |
申し立ては、予定されているライブイベントの不正なストリーミングに関連していますか? | 今回は記事のコピーなので「いいえ」を選択しています。 |

著作侵害されている場所の記入
著作権侵害されている内容、URLを記入していきます。
入力例を入れた画像を掲載します。

項目 | 内容 |
---|---|
著作権対象物を特定する情報とその著作物の説明 | 自分のサイト等で著作権侵害をされている内容を記載します。 |
当該著作物が許可を受けて掲載されている場所 | 上記で説明をしたURLの記載。 例えば1枚の画像が複数のURLで使われている場合は、改行をしてURLを追加していきます。 |
権利を侵害している著作物の場所 | 著作権侵害をしているサイトのURLを記載。 こちらも複数ある場合は改行をしてURLを追加していきます。 |
報告する項目が複数ある場合は、「新しいグループを追加 」を押して記入欄を追加します。
もし記入欄が不要になった場合は、右上の「×」を押す事で追加した入力欄を削除できます。

宣誓供述書
提出前に宣誓供述書に記述していきます。
こいちらは画像を参考に、日付や署名をして最後に「送信」ボタンを押して送信します。
「reCAPTCHA」のチェックボックスも忘れないようにしましょう。

削除用ダッシュボードが作られます
通知が完了すると、削除用ダッシュボードの画面が作られます。
通知をしたURLのステータスが表示されます。
後は対応がされるのか拒否されるのか見守ります。

コピーサイトのサーバー会社へ連絡して対処依頼を出す
ピンバック承認依頼がメールで来ていたら
ピンバック要求にIPアドレスとサーバー名が記載されています。

念のため、WHOIS検索などでも確認をしておきます。
サーバー会社検索方法
コピー記事を掲載しているサイトのサーバー会社へ連絡をして、記事削除などの対処依頼をします。
まずは「WHOIS検索」でサーバー会社を調べます。

「Domain Name」に調べたいサイトのドメイン名やURLを入れて検索をします。
結果が出たら、画像の赤枠部分の「Name Server」に記載されたサーバー会社に通報します。

サーバー会社への資料提出
まずはサーバー会社にメールや電話で問い合わせをします。
恐らくどのサーバー会社もメールや電話のみで対応してもらう事はできません。
今回はエックスサーバーへメールで連絡をし、回答をもらった内容で書類作成、提出をしました。
著作権侵害への資料のフォーマットファイル
全てのサーバー会社向けにで使えるかわかりませんが、著作権侵害への資料について提出資料フォーマットをWordファイルにしましたので、以下からダウンロードできるようにしておきます。
著作権侵害への資料フォーマット ←zipファイルです。
ドキュメントで記入するところを赤字にしてあるので、適宜書き換えしてもらえれば良いかと思います。

サイトの所有権を主張するための資料が必要
著作権侵害の資料やコピーされた箇所のスクリーンショット画像以外に、サイトの所有権がわかる資料も必要になります。
例えば自分のサイトのWordpress管理画面スクリーンショット。
サイト名などがわかる画面を印刷して資料提出が必要です。
サーバー会社に送る資料のチェックリスト
サーバー会社へ送る資料のリストになります。
サーバー会社によって内容が異なる可能性がありますので、念入りに確認をするようにしてください。
- 著作権侵害の資料に記入をしてプリントアウトした資料1部。(名前の横の押印を忘れない事)
- 身分証明書(免許証、パスポートなど、有効期限内の物。もしくは印鑑証明書(発行から3ヶ月以内のもの))を1部。
- 相手サイトの証拠画像などをプリントした資料2部ずつ。
- 自分のサイトで該当箇所が比較できる画像を1部ずつ。
- サイトの所有権を主張するための資料1部。
自分のサイトから画像の参照をブロックする
コピーされた記事で画像も一緒に表示されている事があります。
自分のサイトのサーバーから直接画像が読み込まれている場合は、サーバーへ読み込み禁止用「.htaccess」をアップロードします。
「.htaccess」の作り方
下記のコードの1行目にあるURL部分を相手先のURLに書き換えて使用します。
<Files ~ “\.(jpg|jpeg|gif|png|pdf|zip)$”>
order allow,deny
allow from all
deny from env=ng_url
</Files>
URLの記述にはいくつかルールがあります。
- http or httpsの前に「^」を付ける
- 「.」の前に「\(バックスラッシュ)」を入れる(フォントによって「\」となります。)
- 例えば相手先が「https://nunogameblog.com/」の場合「^https://nunogameblog\.com/」となります。
テキストなどにURLを書き換えたコードを張り付け、ファイル名を「.htaccess」として保存します。
「.htaccess」のアップロード
次に、自分のサイトのサーバーにアクセスし、ファイルマネージャーなどを使って下記の場所にファイルをアップロードします。
ブロックできているか確認
相手先のサイトを確認し、該当する画像がブロックできていれば成功です。

画像表示がブロックできていなかったら?
もし画像が表示されてしまっている場合、「.htaccess」の記述を再確認してみてください。
また、ブラウザのキャッシュクリアをすると表示されなくなるかもしれません。
■Chromeの場合のキャッシュクリア手順




サーバー会社より削除の確認をしたと回答
エックスサーバーへ資料を提出して4日たったころ、手紙をいただきました。
発信者へ送信防止措置について紹介を行ったところ、発信者が自主的に該当記事を削除いたしましたとの事。
その後、該当サイトを確認したところ以下の文字が表示され、サイトを見る事はできませんでした。
無効なURLです。
プログラム設定の反映待ちである可能性があります。
しばらく時間をおいて再度アクセスをお試しください。
念のため、しばらく監視はしたいと思いますが、恐らくサイトを閉鎖されたのだと思います。
まとめ
記事がコピーされた時は、できるだけ早い対処をする事をおすすめします。
もしGoogleがコピーサイトの方を正しいサイトと認識してしまった場合、自分のサイトの方が偽物と判断されることがあるようです。
また、ランキング上位にコピーサイトが掲載されるなどの事態をまねく可能性があります。
対応は大変ですが、できるだけ早く対処するようにしましょう。

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